ガレージモンチ

ガレージモンチは、三重県四日市市にある自動車修理工場です。

TEL.059-334-1115

〒512-0904 三重県四日市東坂部町760-1

これが、モンチだ!SS5!涙・信じる・仲間!前半

これが、モンチだ!SS5!涙・信じる・仲間!前半

MAXタイムまで、あと50分・・・行けるか・・・?

多分僕たちの前には、もうスタックした車はいないだろうな!と言うより望んだ!

一気にゴールまで行くぞ!

行く道は、今まで以上のドロ・水・・もう前はほとんど見えない・・ワイパー全開だが、追いつかない

だけど速度は落とせない。(って言っても1速2速だけどね。)

なんとなく人が左に見えた現地の人だろう。横をすり抜けようとした時、柳川が「バイク!

バイク!・・」って叫ぶ!見るとバイクが泥の中に立っていて、バイクに見えない・・・

急ブレーキ!!しかしドロの中、すぐには止まれない!「コツン」当たった・・

すぐに柳川と僕は、降りていき「すいません、大丈夫ですか?」と訪ねた。

「大丈夫!だけど、バイクが抜けない。」二人でなんとか抜こうとするが、ピクリともしない

よし、ジムニーで牽引して抜こう。慎重に横をすり抜け、バイクを引き抜いた。

そして、先に行くと伝え、ゴールを目指す!

ここからが、SS5の最も過酷な道になるとは知らず、前に進んだ。

ずーっと水をかぶる。一瞬見える前の景色を覚え、体の神経を張り詰め、水の抵抗で

歪んだ車を修正するも前が見えない、カンが頼り・・・

ここからの道は、正直経験したことがない、説明もできないくらいヒドイ・・・

左右に生えている稲を目印に、その真ん中を道と信じアクセルを踏む。

今思えば、ブレーキを20kmは踏んでいない・・アクセルのみだ。

ただひたすら道(地面)が見えない道を、稲の真ん中を走る。

1速で走る。2速に入れると失速する・・深い・・ただ時間だけを気にし、アクセルを踏む!

エンジンもほぼ全開、レブってしまってもアクセルを、緩めれない・・そう、時間が・・・

しかし、メーターの中の警告灯が点きっぱなし!オルタネーターが水に浸かり

ベルトが滑って、発電しない・・さっき9番に予備バッテリーをあげてしまった。

バッテリーを守らないと。たまに2速にして、エンジン回転を下げて、オルタネーターの

滑りをコントロールして、バッテリーに電気を貯める。そしてまた1速に戻し、

加速!また2速にし発電!・・の繰り返しをし続け、エンジンが止まるのを防いだ。

(2速のままで、走ったらいいと思うだろうけど、スピードが出すぎて前が全く見えない状態が続くか、道からそれてしまうか、水の抵抗に負けて止まってしまうか、そのどれかだからだ)

なんせ、今までは、車を守りつつ、速く走る。柳川・僕の体を守り走る。そして仲間のもとへ

帰る。が僕たちの走り方、スタイルだったが、全く何も考えれない、ただただ、速く前に進む

そしてノーペナルティを目指す。ホントに何も考えれなかった。初めてだった。

柳川もあとで、あの時は怖かった。って言ってた。何も考えず、速さのみ・・・。

時間内に帰れないのは、自分たちにとっても、仲間に対しても、裏切りに思ってた。

そして、水から抜けたと思ったら、今まで見たことのないドロで、ヌタヌタ・・

一度止まったら絶対に動かない。だから止まれない・・・

草原のヌタヌタのところで、コマ図もタイヤの跡もまっすぐになっている所で、自分の見ている現実を疑った。もちろん柳川も・・・コース上に田植えが始まっている・・・?

な・何が?ね、現実を疑うでしょう!道がなくなり、田んぼに変化しつつあるんですよ!

すると、田植えしている一人が、こっちに来る。「こっちは、通れないから、右の藪の中に向かって走ってくれ!」と?いやいや、道ないし、草のグチャグチャのところ、スタックするよ!柳川は、その子に道を案内してもらう、林の中に消えていった・・・僕は、走破できるラインを考える。柳川が帰ってきた!「よし!こっち行こう!」「OK!」柳川が言うのなら、何も疑わない。走る、スタックしないように慎重、かつ全開で!

林を抜けると道がある!!よし!進もう!

柳川がシートベルトを付けるのを待とうとすると、「行って!」初めてだ。やはり時間だ・・

そしてまたひどい道を速さでけで走る、車が飛ぼうがお構いなし。

道が広くなった。しかしもっと最悪になった。大会側の0カーもスタックしている。

そして、トラクターもスタックしている・・・まったくコントロールできない・・・

大会側のスイパー(レスキューカー)もスタックはしていないが、これ以上入れない状態。

しかし僕たちは進む、走る。ゴールを目指し・・・

しかし、現実は酷なものだ・・・あと数キロのところで柳川から「ごめん、タイムオーバーだ。」

現実だが、二人とも受け入れれない・・・僕たちは、一度もスタックもしていないし、道にも迷っていない、最高の走りをしてきたのに、前の車がスタックをしていて、助けていた時間のせいでタイムオーバー・・・悔しかった。本当に悔しかった。

車にも、お互いの体にも無理をかけ走ってきたのに・・・悔しかった。

二人でなんか分かんないけど、慰めあってたな・・・

 

 

 

 

 

 

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