ホテルでの食事、今日は時間がかかりいつもより遅い食事。
ああ、やっぱりおかずが無い・・・バイキングだから・・・
よし!今日はビールを飲もう!明日もあるけど、みんな頑張ったからちょっと飲もう!
そんな時に、8番の彼らが帰ってきた!そう一緒にウィンチで9番を助けて、一緒に
再スタートした彼らだ!思わずハグした!お互いに過酷で、時間も無い中あきらめずに
走りきったのだ。聞くと僕らの40分後にゴールに帰ってきた!もちろん僕たちよりスタートが早く、ゴールが遅いから僕らと一緒タイムオーバーだ。結果だけ見ると、スタートだけしてすぐに引き返しコースを走らず帰っていく車と同じ扱いだが、お互いに走りきった同士として、称え合った!言葉は通じなくとも、心は通じるんだね!
そして、8番のナビの彼が、「走らずしてタイムオーバーした車と、ほかの選手のレスキューで遅れたが、走りきった僕たちが同じ扱いは、おかしい!抗議をしたいから、一緒に来てほしい。」と確かに僕たちもそれは同じ気持ちだ、「わかった!今日はHQも慌しいから、明日の朝7:00に抗議しに行こう!」なんか、いいよね!彼らだけでなく、レース中は敵同士だが、終われば親友となれる。言葉が通じなくてもね!だから、レースが好きなんです。
で、いろんな人に聞いた話で、さっきの8番が最後で、それ以降誰も帰ってきていない。
23番.FJ2台.10番.9番.もう一台のジムニー.ミッチー(うちのミッチーではない)7番.バイク1台・・・ゴールしたのは7台。
ん?7番?伊藤くん平賀くんナイランチームだ!僕たちが知っているのは、国境付近でフロントのハブベアリングが壊れ、とりあえずスタートをして、すぐに修理をするために部品探しにいった事だけ。まさか、コースに入っているなんて・・・どうもあと2時間くらいあるからコースに入っていったらしい。やっぱり、この人たちスゴイな!(実は、トライアングル仲間で、ラリーでは目標にしていたチームだ。レスキューもすごいし、走りもすごい!)
諦めない!この根性!
だけど、あのコース、僕たちが居たときよりも確実にコースは荒れている・・・帰ってこれるんやろか?前にはスタックした車ばかり・・・日も落ちて・・・
そして今日ももちろん車のメンテナンス。「ミッチー、ごめん、今日はすべて任していいやろか。」いままで一緒にメンテをしてきたが、明日のことを考えると、体が限界・・・お願いします。(明日のコースは、今日の逆走・・・またもあの水の中を・・・)
そして、丁度、大会側のかたが居たので、「明日の朝SS5のことで抗議に行く。」と伝えた。
「竹野君、AXCRはFIAの規則に基づいてレースを行っているので、SS5は完走率が低いために
ターゲットタイム(MAXタイム)が伸びるから、抗議しなくてもノーペナルティーだよ。」と教えてくれた。あわてて8番に伝えた。「サンキュー。サンキュー。」と何度も喜び、感謝された。SS5は、20台中7台のみ完走。
朝、HQの前に貼ってあるリストは、変わっていた。ターゲットタイム4:30から6:00と1時間30分延長となり、10分遅れの僕たちはと、8番は、ノーぺナルティーとなった。
そして、車を見に行くときれいに洗車してあって、もちろん完璧に整備もしてあった。
みんな、夜遅くまで一生懸命ラリーカーをメンテしてくれてたんだろう。(涙)
隣を見ると、伊藤くん平賀くんの車ともう1台が、ドロドロで置いてあった。帰ってこれたんだ!!(嬉)
しかし辺りを見回してもFJクルーザ2台など、帰っていないようだ・・・
そして、選手が呼ばれた。「数台まだコース上に残って帰ってこれない、レスキューを優先にするため、SS6はキャンセル!2:00よりゴールセレモニーをするから、それまでは、ゆっくりしてくれ!」と大会委員長が伝えた。
するとみんなが「ヤッター!」まっ、走る準備はしていたからちょっと、さびしいけど、かなり安心もした。「・・・あの水の中・・・」からの開放!!
で、ここで決定!ノーペナルティーで完走は、4台のみ!そう僕たちは、その中の1台!!
総合4位 TG1(ガソリン改造クラス、もちろん大きい車のなか)1位!!
仲間を信じ、仲間も信じ、走りきったことが、結果に結びついた最高に最高な結果だった。
ゴールセレモニーを待つ間、みんなでホテルのテラスで冷たいビールをたらふく飲んでケーキも食べて初めてゆっくりした。美味しかったな。
ホントみんな「ありがとう!お疲れ様でした!」
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